新年早々ですが、オンタリオ州では残念なニュースが発表されることになりました。オンタリオ州での新型コロナウイルスの状況を加味し、経済再オープンのStep 2修正バージョンに戻る形で1月5日より規制が強化されることになったのです。
We are acting in response to a rapid increase in #COVID19 hospitalizations.
Starting January 5, retail settings, including shopping malls, will operate at 50% capacity. Personal care services will also be reduced to 50% capacity.
Learn more: https://t.co/23XxVFxEDJ pic.twitter.com/sK9kY5v4vD
— Doug Ford (@fordnation) January 3, 2022
上記に引用したのはオンタリオのフォード州首相のツイートです。「COVID-19での入院数の急速な増加に伴って、1月5日からショッピングモールを含む小売店は50%の収容制限で営業、パーソナルケアサービスの収容も同様に50%に削減」すると発表されています。
オンタリオ州政府公式の発表ウェブページを見てみると、フォード州首相のツイートで触れている収容制限以外にも様々な規制があるようです。いったい「経済再オープン計画の第2段階(Step 2)修正版に移行する」とはどういうことなのでしょうか?
今回のブログで、オンタリオ州の公式発表内容に沿ってお伝えしていきますね。
少し遅くなりましたが、ご参考になれば幸いです◎
オンタリオ州規制強化!再オープンStep2とは?
そもそも再オープン計画って何?
オンタリオ州政府の発表では、今回の規制を「Modified Step Two of the Roadmap to Reopen」つまり「再オープン計画の修正された第2段階目」と表現しました。この再オープン計画ですが、最近トロントやカナダに渡航された方には耳慣れないものかもしれません。
この第2段階目(Step 2)とは、2021年5月2日にオンタリオ州が発表した経済再オープンに向けた3段階の計画での、第2段階目のことを指しているのです。
この時に発表された再オープン計画(the Roadmap to Reopen)では、ワクチンの接種状況や新型コロナウイルス感染者数の状況に合わせて、お店やイベント、個人の集まりなど様々な経済活動などの規制をどのように緩和・解除していくかが3段階に分けて定められていました。
先日2022年1月3日の発表では修正された第2段階目との発表でしたので、もともとの第2段階目から現在の状況に合わせて内容が修正されているのでしょう。
2021年5月20日に発表された再オープン計画の内容は以前のブログにまとめておりますので、よろしければご確認ください。
⇒【コロナ関連】オンタリオ州の再オープン3段階計画!(5/20発表)
オンタリオ州【修正版Step2】の規制内容
それでは実際にオンタリオ州政府から2022年1月5日発表された再オープン計画の修正版第2段階目(Modified Step Two of the Roadmap to Reopen)の内容を見ていきましょう。
- Reducing social gathering limits to five people indoors and 10 people outdoors.
- Limiting capacity at organized public events to five people indoors.
- Requiring businesses and organizations to ensure employees work remotely unless the nature of their work requires them to be on-site.
- Limiting capacity at indoor weddings, funerals, and religious services, rites and ceremonies to 50 per cent capacity of the particular room. Outdoor services are limited to the number of people that can maintain 2 metres of physical distance. Social gatherings associated with these services must adhere to the social gathering limits.
- Retail settings, including shopping malls, permitted at 50 per cent capacity. For shopping malls physical distancing will be required in line-ups, loitering will not be permitted and food courts will be required to close.
- Personal care services permitted at 50 per cent capacity and other restrictions. Saunas, steam rooms, and oxygen bars closed.
- Closing indoor meeting and event spaces with limited exceptions but permitting outdoor spaces to remain open with restrictions.
- Public libraries limited to 50 per cent capacity.
- Closing indoor dining at restaurants, bars and other food or drink establishments. Outdoor dining with restrictions, takeout, drive through and delivery is permitted.
- Restricting the sale of alcohol after 10 p.m. and the consumption of alcohol on-premise in businesses or settings after 11 p.m. with delivery and takeout, grocery/convenience stores and other liquor stores exempted.
- Closing indoor concert venues, theatres, cinemas, rehearsals and recorded performances permitted with restrictions.
- Closing museums, galleries, zoos, science centres, landmarks, historic sites, botanical gardens and similar attractions, amusement parks and waterparks, tour and guide services and fairs, rural exhibitions, and festivals. Outdoor establishments permitted to open with restrictions and with spectator occupancy, where applicable, limited to 50 per cent capacity.
- Closing indoor horse racing tracks, car racing tracks and other similar venues. Outdoor establishments permitted to open with restrictions and with spectator occupancy limited to 50 per cent capacity. Boat tours permitted at 50 per cent capacity.
- Closing indoor sport and recreational fitness facilities including gyms, except for athletes training for the Olympics and Paralympics and select professional and elite amateur sport leagues. Outdoor facilities are permitted to operate but with the number of spectators not to exceed 50 per cent occupancy and other requirements.
- All publicly funded and private schools will move to remote learning starting January 5 until at least January 17, subject to public health trends and operational considerations.
- School buildings would be permitted to open for child care operations, including emergency child care, to provide in-person instruction for students with special education needs who cannot be accommodated remotely and for staff who are unable to deliver quality instruction from home.
- During this period of remote learning, free emergency child care will be provided for school-aged children of health care and other eligible frontline workers.
以上の全部で17項目となっていて、修正される前の2021年5月20日の規制内容と比べてもかなり詳細に言及されているような印象です。日本語に訳してみていきましょう。
- 屋内の集会は5人、屋外は10人までに削減。
- 屋内の公共イベントは5人までに制限。
- 必要不可欠でない限り、従業員がリモートワークができるよう企業や団体に要請。
- 屋内の結婚式、葬式などの宗教的なサービスや儀礼などは特定の部屋で50%の収容。屋外では各人が2メートルの距離をとれる人数に制限。これらのサービスにかかわる集会は集会の制限に則る。
- ショッピングモールを含む小売り店は、50%の収容制限。ショッピングモールでは、列では物理的な距離を保つことが求められ、フードコートは閉鎖。
- パーソナルケア・サービスは50%の収容制限などのもと運営。サウナ、スチームルーム、酸素バーは閉鎖。
- 屋内の会議室やイベントスペースは、制限付きで許可される屋外のスペースを除き閉鎖。
- 公共の図書館は50%収容。
- レストランやバーなどの飲食店の屋内飲食の閉鎖。屋外での飲食は制限付きで運営し、持ち帰りやドライブスルー、デリバリーは可。
- デリバリーやテイクアウト、食料品店やコンビニエンスストアまた酒屋を除いてアルコールは午後10時以降の販売を制限、午後11時以降はアルコールが提供される場所での飲酒も制限。
- 屋内のコンサート会場、劇場、映画館の閉鎖。リハーサルとレコードされた公演は制限付きで許可。
- 美術館・博物館、ギャラリー、動物園、科学館、ランドマーク、史跡、植物園や類似のアトラクション、アミューズメントパーク、ウォーターパーク、ツアーやガイドサービス、フェアや地方の展示会、フェスティバルの閉鎖。屋外の施設は50%収容などの制限付きで許可。
- 屋内の競馬場、カーレース場また類似の会場の閉鎖。屋外の施設は50%収容などの制限で許可。ボート・ツアーも50%の収容制限。
- オリンピックやパラリンピック選手、選ばれたプロもしくはエリート・アマチュアのリーグなどのトレーニングを除く、ジムを含む屋内のスポーツやレクリエーションのフィットネス施設の閉鎖。
- 公共衛生や運営を考慮のうえ、全ての公立・私立学校は少なくとも1月5日から1月17日まではリモート学習。
- 学校の建物は緊急のチャイルドケアを含む保育のために開放でき、特殊な教育が必要でリモート授業が受けられない、またスタッフが質の高い教育を家から提供できない場合の対面教育に使用。
- リモート学習期間、最前線の労働者やヘルスケア従事者の学齢期の子どもへ無償の緊急チャイルドケアを提供。
リモート学習の実施のみ最短でも1月17日まで。
それ以外の規制・施策については1月26日までと、こちらは最短で21日間の実施を予定していると発表されています。
対面授業再開について追加報道
先日オンタリオ州政府のリモート学習については以下の追加情報が報道されました。
Ontario schools will reopen for in-person learning on Jan. 17, a spokesperson for the Doug Ford government confirmed to CP24 Monday.
CTVNewsより
オンタリオ州の学校は2022年1月17日より対面授業を再開することをオンタリオ州政府に確認したとのことです。この様子ですと、予定通り来週月曜日からは対面授業が開始されそうな見通しですね!
カレッジなどはセメスターの境目でオンライン授業と対面を切り替えることも多いので、学校によって再開する日に違いは出てくると思います。ですが、語学学校やカレッジなども、状況に応じて対面授業が再開されていくはずです◎
オンタリオ州での明るいニュースもあるものの、その他の規制に関しては予定通りに1月26日に解除・緩和されるかまだ確定ではありません。
新型コロナウイルスとくにオミクロン株の状況次第になりますので、無事落ち着くこと願い、感染対策に努めましょう。
参照:オンタリオ州政府公式ウェブサイト(Ontario Temporarily Moving to Modified Step Two of the Roadmap to Reopen)
参照:CTVNews(Ontario schools to reopen for in-person learning on Jan. 17)
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