留学準備と出発時期

誰しも留学の初期費用はできるだけ抑えて、お金は現地の生活で使える分に回したいと思うもの。ここでは、比較的費用が抑えられる出発時期と、それに関連して学校・仕事・気候などについて説明します。

航空券購入のタイミング

カナダに行きの航空券は秋から冬の間がお買い得です。トロントなど、カナダの冬は世界的にも寒いことで有名で、気温がマイナス10℃以下になる日も少なくありません。必然的にカナダに渡航する人数が減りますので、11月下旬から12月上旬、1月中旬から3月にかけての航空券が安価に手に入りやすいでしょう。
しかし、当然ながら到着してから早々極寒のカナダを体験するのは身体的にも精神的にも決して易しいとは言えないため、5月下旬や9月下旬の手ごろな値段になるタイミングを見計らって航空券を購入するのも手です。
※反対に6月から8月にかけての観光客が最も訪れる時期は航空券が高いシーズンとなります。

航空券は購入時期が早ければ早いほど早期購入割引を適用できたり、目的地までに乗り継ぎがあるものは割安になります。留学は早めの準備が費用を節約するためには重要なポイントになるのです。

気候的なタイミング

本格的な寒さが始まる前、もしくは寒い時期を過ぎてからの渡航がオススメです。トロントの冬(11月下旬から3月ごろまで)は気温が氷点下以下になることも多く、風が強い日は体感温度マイナス30℃という日もあります。このような状況では、厚手のジャケット、スノーブーツ、革手袋、ニット帽、耳当てなど肌を隠す防寒具が必須です。

語学学校へ通うタイミング

英会話力の習得、英語の試験対策、海外の友達作りなど、語学学校に通う目的は様々。
落ち着いた雰囲気で勉強に取り組みたいという方には、秋から冬の時期に学校に通うことをオススメします。また、授業料を節約したいという方にも秋冬はいいタイミングです。この時期は帰国する留学生が多く、語学学校の全体生徒数は減少する傾向にあるため、学校側は授業料の割引率を大きくするなどのプロモーションを行うためです。
授業のクオリティは変わらず、授業料が通常より10~20%程度安くなります。気候的にもまだ穏やかで、学校の友達と放課後などに出かけやすく、交流を深めやすい時期でもあります。
仕事の募集が多い春から夏に向けて、英語力を高める準備期間として秋冬の時期に語学学校に通うという計画を立ててみるのもありでしょう。

仕事を見つけやすいタイミング

トロントでは年中お仕事の募集があります。条件のよいものや希望職につくためにはご自身の職歴や英語力がキーポイントですが、就職活動のタイミングも同様に大切になってきます。気温が暖かくなるにつれて求人は増えはじめ、3月から4月に求人数のピークを迎える傾向にあります。4月以降も求人率は高く維持され、夏季限定といった短期的な募集なども多くなります。そして夏が終わると、冬が近づくにつれて求人が減少していきます。
また、採用のポイントとしてワーホリビザの有効期限が重視される傾向にあります。企業側は長く働ける人材を確保したいと考えるので、複数の候補者がいた場合には、ビザの残り期間がより長い方が採用されやすいと言えます。
※ワーホリビザの有効期限が残り半年を切ると採用確率がぐっと落ちると言われるのはこのため。

企業側とは働き始めの時期やシフト数の相談も可能であることが多く、面接の際などに申し出ることで、学校に通いながらパートタイムで研修期間を働いて、学校卒業後にフルタイムで働きだすということもできる場合があります。カナダ系の企業であれば長期休暇を取りやすく、旅行などの計画も立てやすいでしょう。