カナダ・オンタリオの州都であるトロントは、カナダ最大の都市です。オンタリオ州の南側に位置し、オンタリオ湖の北西岸に面するトロントは、カナダの東の玄関口。ビジネス、金融、芸術などの世界的中心地の役割を担います。
人口は、トロント市内で約260万人、トロント首都圏には約560万人が生活しています。また、数多くの文化が入り乱れるこの街は、全人口の約半分が他国からの移民で、一つの国に居ながらたくさんの人種、文化に触れることができます。
トロントについて
トロントの文化
トロントは居住者の約50%を他国からの移民が占める都市です。この地に住む大多数の人がカナダの公用語である英語を話すのはもちろん、その人々の出身国などにより、その他140もの言語が使用されています。実際に一度街に出てみると、英語以外の言語を耳にする機会がたくさんあるでしょう。
また、この街にはエスニック・タウンと呼ばれる、他国からの人々により構成される地域があります。チャイナタウン、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウンなどが一例として挙げられます。そのため、カナダ・トロントに居ながら、アジア・南米等の文化にも触れることができます。
このように、北米・カナダの文化とそれ以外の多数の文化の融和を身をもって感じることができるのが、他所にはないカナダ・トロントの大きな魅力といえます。
トロントの娯楽
トロントでは、野球、バスケットボール、アイスホッケー、サッカーなどのスポーツが盛んです。トロントはメジャーリーグのブルージェイズ(MLB)、バスケットボールのラプターズ(NBA)、アイスホッケーのメープルリーブス(NHL)などのホームグラウンドがあることでも有名です。シーズン中は多くの人がこれらの試合を観戦するために足を運びます。
トロントの近場には、世界三大瀑布のナイアガラの滝や、カナダの首都であるオタワ、フレンチカナダと呼ばれるモントリオール・ケベック、そしてアメリカの世界的大都市であるニューヨークがあるなど、周りに多くの観光地がある好立地で、退屈することはありません。
また、トロント市内でも一年を通してさまざまなイベント、パレード、フェスティバルが開催されています。プライドパレード(ゲイパレード)と呼ばれる刺激的なものからピローファイト(まくら投げ大会)という参加型のもの、サンタクロースパレードというロマンティックなものまで多種多様なイベントがあり、新しい体験ができること請け合いです。
トロントの生活
物価はものによりますが、日本に比べてあまり差はありません。外食の値段は、例えばラーメン一杯で15ドル(約1500円)とかなりお高めですが、衣類や日用品、食材などは日本と同じような値段か、それよりも安く購入できるところもあります。食材に関しては日系スーパーや中国、韓国系のスーパーがあるので、日本で手に入るものはだいたいトロントでも手に入れることができます。
トロントでの移動手段はTTCと呼ばれる公共の交通機関が一般的です。TTCの地下鉄・バス・ストリートカー(路面電車)を利用すればトロント市内の移動に困ることはないでしょう。
Wi-Fiは市内のさまざまな場所で導入されており、スターバックスなどのカフェはもちろん、駅や図書館でも無料Wi-Fiを利用することができます。
治安は北アメリカで最も安全な街に選ばれたこともあり、安全と言えます。しかしながら、トロントに限らず海外での生活においては、「日本ではなく海外にいるんだ」という意識はとても大切です。夜間には一人で出歩かないようにする、スリや置き引きなどに注意する、といったことを怠らないようにしましょう。
ちなみに、トロントがあるオンタリオ州で定められている最低労働賃金は$14.25/時間です(2020年)