【コロナ関連】オンタリオ州のワクチン証明はQRが必須に⁉(12月10日発表)

新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の出現により、世界各国・各地で様々なルールの変更が行われています。GO CANADA留学センターのあるトロントが位置するカナダのオンタリオ州も例外でなく、先日2021年12月10日に、新たなルール変更がオンタリオ州政府より発表されました。

以下はフォード州首相のTwitterでの発表です。

 

 

「冬がやってくるにあたり、私たちの(新型コロナウイルス感染状況の)進歩を守るため、追加施策を行います。2022年1月4日より、ワクチン証明が求められる状況では、オンタリオ住民はQRコード付きの強化ワクチン証明を使用しなけばいけません。」

 

現在もオンタリオ州ではレストランやバー、ジムやイベントといった必要不可欠ではないとされる施設・サービスを利用するに、ワクチン証明の提示が必要です。こちらは以前のブログ記事「【コロナ関連】オンタリオ州でのワクチンパスポート9月22日より開始」で詳しく解説していますので、あわせてご確認くださいね。

このワクチン証明、これまでであればワクチン接種時に受け取ったレシートなどでもOKとなっていました。ですが、12月10日のオンタリオ州政府の発表によると、来年1月4日からはオンタリオ州政府より発行されるQRコード付きの強化ワクチン証明を使用しなければならなくなる、とのことなのです!

 

今回のブログ記事では、オンタリオ政府の発表内容の詳細・翻訳と、ここでいわれているQRコード付きの強化ワクチン接種証明(the enhanced vaccine certificate with QR code)について解説していきたいと思います。

 

 

オミクロン株に対するオンタリオ州政府の発表

 

詳しい発表内容の全文は、英語ではあるもののオンタリオ州政府の公式ウェブページでご確認いただけますので、ここではかいつまんで大事なポイントを説明していきますね。

今回12月10日の発表内容は大きく分けると「ワクチン接種証明・公衆衛生対策の強化」と「ワクチンの3回目接種対象の拡大」に分かれていました。

 

 

ワクチン接種証明・公衆衛生施策の強化

 

まず、オンタリオ州政府はオミクロン株出現と流行などに伴うCOVID-19対策の追加・修正として、以下の5点のワクチン接種証明と公衆衛生施策の強化を行うとしています。

 

  • Delaying the lifting of proof of vaccination requirements beyond January 17, 2022, aligned with the reopening plan that stipulated that doing so was contingent on the absence of concerning trends.
  • Effective January 4, 2022, requiring the use of the enhanced vaccine certificate with QR code and the Verify Ontario app in settings where proof of vaccination is required. The QR code can be used digitally or by printing a paper copy. Individuals can download their enhanced certificate with QR code by visiting https://covid-19.ontario.ca/book-vaccine/.
  • Strengthening the verification process for medical exemptions and clinical trial exemptions by requiring a certificate with a QR code. Organizations and businesses that are under the provincial proof-of-vaccination system will be advised to no longer accept physician notes as of January 10, 2022.
  • Effective December 20, 2021, requiring proof of vaccination for youth aged 12 to 17 years participating in organized sports at recreational facilities.
  • On the advice of the Chief Medical Officer of Health, Ontarians are strongly advised to limit their social gatherings and the number of gatherings they attend over the holiday season. Additional precautions should be taken if all individuals are not fully vaccinated or where vaccination status is unknown. Employers in all industries should make every effort to allow employees to work from home.

オンタリオ州政府公式ウェブサイトの発表ページより

 

●「ワクチン接種証明の施策(ワクチンパスポート施策)の解除を2022年1月17日以降に延期する」

以前はさらなる経済の再オープンに向けて、ワクチン接種証明が特定の施設・サービスで必要となるワクチン証明施策の解除も視野に入れていたようですが、オミクロン株の出現を受けて解除日を延期することになりました。具体的に何月何日にワクチン接種証明施策(ワクチンパスポート施策)の解除が延期となるのかはまだ明確にされていませんが、残念ながらオミクロン株の動向次第、ということでしょう。

 

●「2022年1月4日より、ワクチン接種証明が必要な場所ではQRコード付きの強化ワクチン接種証明を必要とする」

このワクチン接種証明の変更が冒頭でもお話ししたもので、これまでワクチン接種証明として認められていた”新型コロナウイルスワクチンを接種した時に受け取るレシート”などではなく、”オンタリオ州政府が発行するQRコード付き強化ワクチン接種証明”がワクチンを完全接種している証明として必要になるようなのです。のちに取得方法をご紹介しますが、こちらはOHIPというオンタリオ州の保険に加入していてオンタリオ州でワクチンを接種した方は比較的簡単に入手できるものの、OHIPに加入できなかったり日本でワクチンを接種した留学生やワーキングホリデーでカナダ・オンタリオに来た方は少し面倒なステップを踏むことになりそうです。

 

●「ワクチン接種証明の免除の確認プロセスをQRコード導入によって強化する。医師からのメモは2022年1月10日より不可。」

持病などの理由でワクチン接種ができない場合の免除証明についても、今回のQRコードつきワクチン接種証明の導入で確認プロセスを強化すると発表されています。それに伴い、2022年1月10日から、医師からのメモや証明だけでは、ワクチン接種が免除されていることの証明としては不十分になるとされています。

 

●「2021年12月20日より、レクリエーション施設で団体スポーツをする場合、12~17歳でもワクチン接種証明が必要。」

ワクチン接種が18歳未満の子どもにも広がってきたことやオミクロン株へ対抗するためもあってなのか、今までワクチン接種の証明が必要とされていなかった年齢の方々の活動にも、州政府が新たにワクチン接種証明を必要とするパターンが出てきました。

 

●「ホリデーシーズンに集まる人数の制限などの措置と在宅勤務の推奨」

クリスマスなどホリデーシーズン、カナダでは家族や親せきと集まってお祝いのディナーなどを楽しみながら過ごすことが多いのですが、新型コロナウイルスのオミクロン株の出現などを受けて、集まりに人数制限をするようにとオンタリオ州政府が保健所のトップの助言のもと推奨しています。集まりの中でワクチン接種が完了していない人がいる場合には、さらなる注意も必要とのことです。

また、企業に対しても従業員が在宅勤務できるように努力するよう呼び掛けています。

 

 

ワクチンの3回目接種対象の拡大

 

発表内容の後半はコロナ検査の拡大についても触れていましたが、もう一つ言及されていて気になるのが「新型コロナウイルスのワクチン3回目接種対象の拡大」についてです。

 

In addition, starting on Monday, December 13, 2021 at 8:00 a.m., individuals aged 50 and over will be eligible to schedule their booster dose appointment. This will expand booster eligibility to approximately 5.5 million people. Expanded booster dose eligibility to all Ontarians 18 years of age and older will occur on January 4, 2022, with appointments to be booked approximately six months after receiving a second dose.

オンタリオ州政府公式ウェブサイトの発表ページより

 

「2021年12月13日午前8時より、50歳以上の方は3回目のワクチン接種(Booster dose)が予約できる」ようになるとの発表です。現在はもう13日を過ぎているので、既に予約が開始していることでしょう。さらに、6か月以上前に2回目のワクチン接種を完了した18歳以上のオンタリオ住民を対象に、2022年1月4日からさらにワクチンの3回目接種予約の対象を拡大する、としています。

一部研究では3回目接種を行ったほうがオミクロン株に対しての免疫が格段に上がるという発表もあるようですので、オンタリオ州政府もできる限り3回目のワクチン接種が早くいきわたるよう前倒ししている印象です。

 

こちら、12月15日(水)にフォード州首相から新たな発表がありました!

月曜日(12月20日)より、18歳以上&2回目接種から3ヶ月が経過した方に3回目のワクチン接種対象を広げるとのことです。

参照:CBC News(Ontario opens up booster shots to those 18 and up starting Monday, announces new capacity limits)

 

 

QRコード付き強化ワクチン接種証明の取得方法

 

さて、このオンタリオ州政府の発表によって、カナダに留学・ワーホリで渡航する方々にも大きく関係してくるのは、「ワクチン接種証明施策(ワクチンパスポート施策)解除の延期」と「QRコード付きの強化ワクチン接種証明の必須化」でしょう。QRコード付き強化ワクチン接種証明がないとワクチン接種証明が必要なレストランやバーなどの施設、イベントなどに入れないとなると、今後の生活に大きな影響が出てくる方も多いと思います。

 

QRコード付き強化ワクチン接種証明については、オンタリオ州政府公式ウェブサイトで質問に回答していくことで、状況に応じてどのように取得できるかの案内が出くるようです。

ここからは12月14日現時点で、2回目までのワクチン接種を日本などのオンタリオ州外で接種した場合の案内の手順をご説明していきますね。

 

1. オンタリオ州政府のウェブサイトにアクセス

https://www.ontario.ca/page/government-ontario

 

2. 画面中央左のGet your enhanced vaccine certificateをクリック

オンタリオ州政府ウェブサイトのトップページ(2021年12月時点)

 

4. いくつかの質問事項に回答する

オンタリオ州政府ウェブサイトのワクチン接種質問回答(2021年12月時点)

この説明のあとに、以下のような質問が続きます。

How many doses of the COVID-19 vaccine do you currently have?(現時点でCOVID-19のワクチン接種を何回受けましたか?)

⇒2回目まで完了している場合はTwo or more dosesを選択します。

Did you get all your doses in Ontario?(すべての接種をオンタリオ州で行いましたか?)

⇒2回ともオンタリオ州内の場合はYes、1回でもオンタリオ州外の場合はNoを選びます。(日本で接種している場合はNoです)

Did you register the doses you got outside Ontario with a public health unit?(オンタリオ州外で接種したワクチンを保健所に登録しましたか?)

⇒特にご自身でカナダの保健所に登録した覚えがなければ基本はNoになるかと思います。

・Enter a postal code(郵便番号を入力してください)

⇒ホームステイ先やシェアハウスなど、カナダ国内の現住所の郵便番号を入力してください。

 

5. すべての質問に回答後、Get resultsをクリック

オンタリオ州政府ウェブサイトのワクチン接種証明取得のステップ結果(2021年12月時点)

ワクチンの接種・登録状況に合わせて次にとるべきステップが表示されますので、表示された内容に従って手続きを進めましょう。

 

弊社の生徒様からなどのヒアリングによると、例えオンタリオ州内でワクチンを接種していてもOHIPというオンタリオ州の保険がない場合などは、質問に答えてGet resultsをクリックするとまずは住んでいる地域の保健所(Public Health Unit)の電話番号が出てきて、そこに電話して自身の情報を登録することになったようで、その際、日本から持ってきたワクチン接種証明をアップロードするURLを教えてもらえるようです。その後、政府内で情報の確認が終わるとワクチン接種証明が入手できるそうです。

オンタリオ州内でワクチンを接種した場合は、電話をするとURLを送ってもらうことになり、そこで情報登録をしたらすぐに取得できたという方もいます。ですが一方で、この発表が出る少し前に政府に電話した生徒様は12月時点の現在も政府からの情報登録完了の連絡を待っている状況のようです。どうやら証明を取得する手順も状況の変化来に伴い、どんどん変わってきているようですね。

年1月4日にはQRコード付きの証明が必須になると発表されたことを考えると、現在すでにオンタリオ州にいてまだQRコード付きワクチン接種証明を取得していない方はなるべく早く行動したほうがいいかもしれません。

まずはOHIPがある、かつ、オンタリオ州内でワクチンを接種した場合でない限りまずは電話で指定された宛先に連絡することになりそうです。

 

ですが一方で、12月14日の現時点でもカナダは国境を閉じておらず、カナダに入国できる資格のある人であれば永住権やカナダ市民権の有無を問わず原則はカナダに入国ができる状態です。最終判断は入国時に下されるとされているものの、旅行者もワクチン接種完了などの必要条件を満たしていれば、現時点では入国が可能となっているようです。旅行者が数週間かけてオンタリオ州のQRコード付き強化ワクチン証明(the enhanced vaccine certificate with QR code)を取得・使用することは現実的に困難でしょうし、トロントなどオンタリオ州の都市に留学やワーキングホリデーで渡航される方も、1月4日以降は隔離が明けたとしてもQRコード付きのワクチン接種証明が取得できない限り、レストランなどが利用できなくなってしまいます。

これらの状況を加味すると、オンタリオ州に旅行などで短期滞在される方や、トロント留学に来たばかりなどでQRコード付き強化ワクチン接種証明がまだ取得できていない方たち向けの追加施策がなにかしらあるのでは?とも思います。

 

 

オンタリオ州に限らず、カナダ政府からの発表は詳細が後から決まって発表となることも多いので、またアップデートがありましたらGO CANADA留学センターのブログTwitterInstagramなどで随時お知らせするようにいたしますね!

コロナ禍の留学準備は大変なことも多いと思いますが、すこしでもお役に立てるよう情報発信してまいります◎

 

参照:オンタリオ州政府ウェブサイト

参照:カナダ政府ウェブサイト

 

 

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Photo by Markus Winkler on Unsplash